2021年04月01日
次期市長選に出馬される方へ望むこと⑥
今回は、新城市が目指すべき将来像について立候補予定者(以下、予定者)に望むことを書きます。
たびたび書きますが、人口減少に歯止めをかけた島根県海士町の山内町長の以下(「」内、赤字)の思いが、町外の人にも伝わったメッセージになったと思います。
「ないものはない、ならばあるものを磨くしかない。2002年の町長就任以来、新たな産業づくりと教育の魅力化に全力を傾けてきた。
経済とひとづくりは両輪。町に高校がなくなれば、島外に進学する子どもの学費をまかなうため親も出て行ってしまう。それは、何よりも大きな損失だった。
人が集まり根づく町にするため、IターンやUターンの新たな知恵や経験を柔軟に受け入れた。本気でやる人には、町も本気で応えた」
海士町が本気でまちづくりに踏み出した、と感じた町外の若者たちが海士町に集まり始めました。
その若者たちが、山内町長と本気でまちづくりに取り組んだ結果が、人口減少に歯止めをかけることにつながりました。
前回の新城市長選に向けての市政報告会で、キャスターの国谷裕子さんが、海士町を取り上げていた動画を紹介しました。
<参照>住み続けたい島へ - 島の人たちと考えた 海士町|SDGs|国谷裕子さんと考える:朝日新聞デジタル (asahi.com)
動画の冒頭で、以下(赤字)が流されました。
SDGs実現のプロセス、確かめたい
高齢化や人口減少などに直面する地域の中には、持続可能な町をつくり、未来を切り開くために、積極的な挑戦を行っているところがあります。
それはまるでSDGs(持続可能な開発目標)を先取りしているかのようです。こうした地域を取材し、SDGs実現のプロセスで大事なことは何か、実践でどのような変化が地域に生まれるのか、ぜひ知りたいと思いました。
島根県海士町は町をあげて地域産業の活性化と教育の魅力化に取り組み、人口減少に歯止めをかけて全国から注目を集めてきました。この町をSDGsの視点で見つめます。(国谷裕子)
海士町の取組の思想に、SDGsがあったということです。この思いが、全国から共鳴者を集めた一つの要因だったということです。
SDGs(エスディージーズ:持続可能な開発目標)は、2015年9月に国連本部で開催された「持続可能な開発サミット」で、世界150を超える国で採択されました。
具体的に17のゴールと169のターゲットが示され、世界の様々な問題解決に向けて動いています。地球環境自体が、持続不可能な状態が予測され、全世界的に不安が広がっています。
この状況をいち早く理解し、行動を起こすのが若者たちです。
海士町が志を全国に表明し、まちづくりの中にSDGsを位置付けたことで、全国の志ある若者が海士町をめざしたということだと思います。
まちづくりは、志のある人たちが、その思いを共有できる地域で先進事例を作りあげていくことも大切なことだと思います。その先進事例が、他の市町村を励ますことになります。
何が何でも新城市民だけで進める必要はありません。新城市がどの様な旗を全国に向けて掲げるのかを考えて欲しいと思います。
志のあるまちには、志のある人間が集まります。新城市の再出発には、どの様な志を発信するかが、出発点となるでしょう。
目指すべき志が語れない新城市の「自治」では、市内外の若者たちの心に届くものが少な過ぎたと言えます。
その点から考えると、SDGsを市政に位置付けることは、全国の多くの若者の共感を得ることができると思います。
SDGsの掲げる17のゴールは、まさに新城の様な田舎だから実践できるものです。
持続的な社会を実現するための、食料生産も、再生エネルギーの拡大も、新環境保全も、都会ではできないことばかりです。
田舎からでしか、環境を活かしながら経済を回していくという流れを強くしていくことはできません。大量生産・大量消費・大量廃棄では、持続可能な経済さえも維持できないことを多くの人が理解しています。
国連で採択されたSDGsの流れを市政の中心に据え、全国に発信し、全国の志ある人たちと協働することを宣言し、海士町の山内町長のように「本気でやる人には、町も本気で応えた」となれば、確実に新城市は変わっていくでしょう。
ただ、SDGsの流れを利用しようとしている経済界の動きに巻き込まれないように、自ら考え、自ら判断し、自ら行動する視点を忘れないことが必要です。
そうしないと、善意な行動が環境悪化に手を貸してしまうかもしれません。
僕は、12年前の市長選初挑戦の時から、以下の3点を重点政策としていました。SDGsとも共通項があったということです。
①行政まかせのまちづくりから住民自らのまちづくりへの転換。
②都会を求める時代から田舎を求める時代への転換。
③大量生産・大量消費・大量廃棄社会から循環型社会への転換。
この視点で、政策を構築し、田舎の資源である、森林・農地、川などから経済を回すことしか、新城市の再生はできないと考えています。
全国には、持続不可能な社会の現実にジレンマを感じながらも、自分の思いを活かせる活動の場所を求めている人たちが存在していると思います。新城市の若者も気づき始めているでしょう。
それらの人に、分かりやすくアピールするためには、たびたび聴くようになっているSDGsを活かすまちを発信したらどうでしょうか?ぜひ仲間になってもらいましょう。
国連で採択された取り組みです。視点は世界的です。小さな町の取組の成功事例を、世界に発信するという大きな夢が新城市の再生につながると思っています。
予定者の方には、全国の志ある人たちの心に届くような、新城市の将来像をアピールし、新城市を目指してもらうことを実現して欲しいと思います。
それが、引いては若者の定着、Uターンにもつながるでしょう。
たびたび書きますが、人口減少に歯止めをかけた島根県海士町の山内町長の以下(「」内、赤字)の思いが、町外の人にも伝わったメッセージになったと思います。
「ないものはない、ならばあるものを磨くしかない。2002年の町長就任以来、新たな産業づくりと教育の魅力化に全力を傾けてきた。
経済とひとづくりは両輪。町に高校がなくなれば、島外に進学する子どもの学費をまかなうため親も出て行ってしまう。それは、何よりも大きな損失だった。
人が集まり根づく町にするため、IターンやUターンの新たな知恵や経験を柔軟に受け入れた。本気でやる人には、町も本気で応えた」
海士町が本気でまちづくりに踏み出した、と感じた町外の若者たちが海士町に集まり始めました。
その若者たちが、山内町長と本気でまちづくりに取り組んだ結果が、人口減少に歯止めをかけることにつながりました。
前回の新城市長選に向けての市政報告会で、キャスターの国谷裕子さんが、海士町を取り上げていた動画を紹介しました。
<参照>住み続けたい島へ - 島の人たちと考えた 海士町|SDGs|国谷裕子さんと考える:朝日新聞デジタル (asahi.com)
動画の冒頭で、以下(赤字)が流されました。
SDGs実現のプロセス、確かめたい
高齢化や人口減少などに直面する地域の中には、持続可能な町をつくり、未来を切り開くために、積極的な挑戦を行っているところがあります。
それはまるでSDGs(持続可能な開発目標)を先取りしているかのようです。こうした地域を取材し、SDGs実現のプロセスで大事なことは何か、実践でどのような変化が地域に生まれるのか、ぜひ知りたいと思いました。
島根県海士町は町をあげて地域産業の活性化と教育の魅力化に取り組み、人口減少に歯止めをかけて全国から注目を集めてきました。この町をSDGsの視点で見つめます。(国谷裕子)
海士町の取組の思想に、SDGsがあったということです。この思いが、全国から共鳴者を集めた一つの要因だったということです。
SDGs(エスディージーズ:持続可能な開発目標)は、2015年9月に国連本部で開催された「持続可能な開発サミット」で、世界150を超える国で採択されました。
具体的に17のゴールと169のターゲットが示され、世界の様々な問題解決に向けて動いています。地球環境自体が、持続不可能な状態が予測され、全世界的に不安が広がっています。
この状況をいち早く理解し、行動を起こすのが若者たちです。
海士町が志を全国に表明し、まちづくりの中にSDGsを位置付けたことで、全国の志ある若者が海士町をめざしたということだと思います。
まちづくりは、志のある人たちが、その思いを共有できる地域で先進事例を作りあげていくことも大切なことだと思います。その先進事例が、他の市町村を励ますことになります。
何が何でも新城市民だけで進める必要はありません。新城市がどの様な旗を全国に向けて掲げるのかを考えて欲しいと思います。
志のあるまちには、志のある人間が集まります。新城市の再出発には、どの様な志を発信するかが、出発点となるでしょう。
目指すべき志が語れない新城市の「自治」では、市内外の若者たちの心に届くものが少な過ぎたと言えます。
その点から考えると、SDGsを市政に位置付けることは、全国の多くの若者の共感を得ることができると思います。
SDGsの掲げる17のゴールは、まさに新城の様な田舎だから実践できるものです。
持続的な社会を実現するための、食料生産も、再生エネルギーの拡大も、新環境保全も、都会ではできないことばかりです。
田舎からでしか、環境を活かしながら経済を回していくという流れを強くしていくことはできません。大量生産・大量消費・大量廃棄では、持続可能な経済さえも維持できないことを多くの人が理解しています。
国連で採択されたSDGsの流れを市政の中心に据え、全国に発信し、全国の志ある人たちと協働することを宣言し、海士町の山内町長のように「本気でやる人には、町も本気で応えた」となれば、確実に新城市は変わっていくでしょう。
ただ、SDGsの流れを利用しようとしている経済界の動きに巻き込まれないように、自ら考え、自ら判断し、自ら行動する視点を忘れないことが必要です。
そうしないと、善意な行動が環境悪化に手を貸してしまうかもしれません。
僕は、12年前の市長選初挑戦の時から、以下の3点を重点政策としていました。SDGsとも共通項があったということです。
①行政まかせのまちづくりから住民自らのまちづくりへの転換。
②都会を求める時代から田舎を求める時代への転換。
③大量生産・大量消費・大量廃棄社会から循環型社会への転換。
この視点で、政策を構築し、田舎の資源である、森林・農地、川などから経済を回すことしか、新城市の再生はできないと考えています。
全国には、持続不可能な社会の現実にジレンマを感じながらも、自分の思いを活かせる活動の場所を求めている人たちが存在していると思います。新城市の若者も気づき始めているでしょう。
それらの人に、分かりやすくアピールするためには、たびたび聴くようになっているSDGsを活かすまちを発信したらどうでしょうか?ぜひ仲間になってもらいましょう。
国連で採択された取り組みです。視点は世界的です。小さな町の取組の成功事例を、世界に発信するという大きな夢が新城市の再生につながると思っています。
予定者の方には、全国の志ある人たちの心に届くような、新城市の将来像をアピールし、新城市を目指してもらうことを実現して欲しいと思います。
それが、引いては若者の定着、Uターンにもつながるでしょう。
Posted by みちひろ at 06:10│Comments(0)
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