2020年12月08日
市役所からの回答から思うこと
市役所の回答に期待していたか?と問われたら、正直なところ「期待していない」と答えるしかありません。それなら、何故質問したの?と問われそうですが、事実で穂積市政4期目のマニフェストのいい加減さを示したかったということです。
合併12年で、「稼ぐ力」が年々失われてきました。「自治」を唱えるだけで、新城市の未来を示す具体策は見えていません。「若者議会」「女性議会」「中学生議会」「自治区」など市民自治という先進的取り組みを進めているという情報発信はあります。しかし、市役所が言うべきこと・やるべきことをそれらの組織に代弁させていただけとも言えます。
穂積市長のやり方は、「私は自治の仕組みを作った。後は市民の責任で新城市の未来を作るべきだ」という態度を終始一貫してきたのではないでしょうか。上から目線の「自治」で、形を押し付けられた善良な市民が巻き込まれたのですが、「自治」が自己目的になり、新城市が抱えている課題解決にはつながっていません。
「自治」という名目で、公民館のトイレがきれいになったり、エアコンが設置されたりしましたが、自主財源の少ない新城市の将来に目が向いたとは言えないでしょう。
自主財源の少なさは合併議論の中でも明らかでした。「稼ぐ力」を自ら増やすことが、合併後の最大の課題だと考えてきました。「稼ぐ力」を増やす施策は合併12年=穂積市政3期において、あまりにも不十分でした。人口減少は、予想以上のスピードで進行しています。「出生数より死亡数が多いので仕方がない」という穂積市長の言い訳に、新城市の未来を作るという思いが感じられません。
今回の質問に対する回答に、穂積市政の認識が見えていると思います。4期目のマニフェストで初めて、「稼ぐ」という言葉が前面に出てきました。正直、「なにを今さら」という印象を持ちました。
冒頭の「市役所の回答に期待していない」ということにつながります。3期12年でやろうとしなかったことが、4期目でできるとは思えなかったということです。
穂積市政4期目の最大の目玉政策が、「支え合う力」と「稼ぎ出す力」と主張されていました。しかし、市役所回答の様に、目玉政策を進めるためのエンジンが止まったまま任期3年が過ぎてしまったのです。
昨年12月のマニフェスト中間報告では、エンジンの構成部品である「新城版・賢人会議」「福祉円卓会議」「新城エネルギー公社」」「新城公共公社」の4つの機構の到達が30%と自主判断しています。
何ともおかしい中間報告です。4つの機構は、設置することが目的ではなく、「支え合う力」と「稼ぎ出す力」を実現し、「人口減少」「社会保障不安」「大災害リスク」「地方消滅の可能性」解決に答えを出すことだったのです。
任期4年経って4つの機構ができたとしても、マニフェストで宣言した新城市の難題解決を先延ばししただけに終わってしまいます。マニフェストの中間報告の無意味さが見えてきます。
今回の市役所の回答で、4つの機構が動いていなくても、雇用増が生まれています。マニフェストの目玉政策は何だったのでしょうか?しかも、雇用増があっても、コロナの影響で人口減少の歯止めに至っていないと明らかにしています。世間では、コロナの影響で、都会から田舎に生活を移すという流れが報告されています。
「人口減少」という難題に答えを出すとの宣言は何だったのでしょうか?「名古屋との経済的つながり強化」の施策は、採算が採れない高速バス頼みに終始。「新城市を愛知の『山のみなと』に押し上げる」の施策は、三遠南信道路整備など広域インフラ整備(他力本願)に頼るのみ。
結局は、自らの知恵と努力に依る「支え合う力」と「稼ぎ出す力」を進めている実績が見えてきません。市役所の回答に様々な疑問を示しました。僕の勝手な解釈かどうかを確認するために、その疑問に対して、再質問をします。穂積市政4期目マニフェストを僕なりに検証します。
マニフェスト大賞に選ばれたとか、市長候補者による公開討論会条例を作ったとか、その条例の顛末をまとめた本を出版したとか、などの情報が入っていますが、穂積市政4期目マニフェストがそれほどの価値あるものだったかの検証です。
合併12年で、「稼ぐ力」が年々失われてきました。「自治」を唱えるだけで、新城市の未来を示す具体策は見えていません。「若者議会」「女性議会」「中学生議会」「自治区」など市民自治という先進的取り組みを進めているという情報発信はあります。しかし、市役所が言うべきこと・やるべきことをそれらの組織に代弁させていただけとも言えます。
穂積市長のやり方は、「私は自治の仕組みを作った。後は市民の責任で新城市の未来を作るべきだ」という態度を終始一貫してきたのではないでしょうか。上から目線の「自治」で、形を押し付けられた善良な市民が巻き込まれたのですが、「自治」が自己目的になり、新城市が抱えている課題解決にはつながっていません。
「自治」という名目で、公民館のトイレがきれいになったり、エアコンが設置されたりしましたが、自主財源の少ない新城市の将来に目が向いたとは言えないでしょう。
自主財源の少なさは合併議論の中でも明らかでした。「稼ぐ力」を自ら増やすことが、合併後の最大の課題だと考えてきました。「稼ぐ力」を増やす施策は合併12年=穂積市政3期において、あまりにも不十分でした。人口減少は、予想以上のスピードで進行しています。「出生数より死亡数が多いので仕方がない」という穂積市長の言い訳に、新城市の未来を作るという思いが感じられません。
今回の質問に対する回答に、穂積市政の認識が見えていると思います。4期目のマニフェストで初めて、「稼ぐ」という言葉が前面に出てきました。正直、「なにを今さら」という印象を持ちました。
冒頭の「市役所の回答に期待していない」ということにつながります。3期12年でやろうとしなかったことが、4期目でできるとは思えなかったということです。
穂積市政4期目の最大の目玉政策が、「支え合う力」と「稼ぎ出す力」と主張されていました。しかし、市役所回答の様に、目玉政策を進めるためのエンジンが止まったまま任期3年が過ぎてしまったのです。
昨年12月のマニフェスト中間報告では、エンジンの構成部品である「新城版・賢人会議」「福祉円卓会議」「新城エネルギー公社」」「新城公共公社」の4つの機構の到達が30%と自主判断しています。
何ともおかしい中間報告です。4つの機構は、設置することが目的ではなく、「支え合う力」と「稼ぎ出す力」を実現し、「人口減少」「社会保障不安」「大災害リスク」「地方消滅の可能性」解決に答えを出すことだったのです。
任期4年経って4つの機構ができたとしても、マニフェストで宣言した新城市の難題解決を先延ばししただけに終わってしまいます。マニフェストの中間報告の無意味さが見えてきます。
今回の市役所の回答で、4つの機構が動いていなくても、雇用増が生まれています。マニフェストの目玉政策は何だったのでしょうか?しかも、雇用増があっても、コロナの影響で人口減少の歯止めに至っていないと明らかにしています。世間では、コロナの影響で、都会から田舎に生活を移すという流れが報告されています。
「人口減少」という難題に答えを出すとの宣言は何だったのでしょうか?「名古屋との経済的つながり強化」の施策は、採算が採れない高速バス頼みに終始。「新城市を愛知の『山のみなと』に押し上げる」の施策は、三遠南信道路整備など広域インフラ整備(他力本願)に頼るのみ。
結局は、自らの知恵と努力に依る「支え合う力」と「稼ぎ出す力」を進めている実績が見えてきません。市役所の回答に様々な疑問を示しました。僕の勝手な解釈かどうかを確認するために、その疑問に対して、再質問をします。穂積市政4期目マニフェストを僕なりに検証します。
マニフェスト大賞に選ばれたとか、市長候補者による公開討論会条例を作ったとか、その条例の顛末をまとめた本を出版したとか、などの情報が入っていますが、穂積市政4期目マニフェストがそれほどの価値あるものだったかの検証です。
Posted by みちひろ at 22:09│Comments(7)
│穂積市政4期目に対する市役所からの回答
この記事へのコメント
市の人口は11月1日現在では45,372人。人の移動が多い来年4月には、45,000人を切るのではないですか。
ところで、HPのデザインを変えてから、なぜかトップページには人口統計を出さなくなりましたね。どこの市町村でも基本的な情報として毎月出すものですが、なぜ新城は隠すんでしょうか。
市のHPで見つけた資料によると、「1985 年(昭和 60 年)の 54,965 人」がピークで、「2045 年(令和 27 年)には 29,847 人と予測されており、25 年間で約 1 万 5000 人、割合にして約 33%の減少率」だそうですね。
これも現実には人口減がもっと加速する気がします。坂を下り始めると勢いがつくような感じです。高齢化率もすでに予測より高くなっていますよね。
不幸なのは、市長のマニフェストごっこに突き合わされた市民でしょう。4期やって、空っぽのスローガンや市役所庁舎その他の箱モノ、なんとか議会とか委員会の乱立する一方で、街中は本当に寂れています(コロナの前からです。コロナは言い訳になりません)。
名古屋行の高速バスを先週2回見かけましたが、だれも乗っていませんでした。何億円の赤字ですか。そのお金を地元の高齢者の足のために使ってほしいです。あのバスも窓を黒っぽくして中が見えないようになったとか。一事が万事、隠蔽市政でしょう。白井さんの質問にもお役所回答で、うんざりです。
ところで、HPのデザインを変えてから、なぜかトップページには人口統計を出さなくなりましたね。どこの市町村でも基本的な情報として毎月出すものですが、なぜ新城は隠すんでしょうか。
市のHPで見つけた資料によると、「1985 年(昭和 60 年)の 54,965 人」がピークで、「2045 年(令和 27 年)には 29,847 人と予測されており、25 年間で約 1 万 5000 人、割合にして約 33%の減少率」だそうですね。
これも現実には人口減がもっと加速する気がします。坂を下り始めると勢いがつくような感じです。高齢化率もすでに予測より高くなっていますよね。
不幸なのは、市長のマニフェストごっこに突き合わされた市民でしょう。4期やって、空っぽのスローガンや市役所庁舎その他の箱モノ、なんとか議会とか委員会の乱立する一方で、街中は本当に寂れています(コロナの前からです。コロナは言い訳になりません)。
名古屋行の高速バスを先週2回見かけましたが、だれも乗っていませんでした。何億円の赤字ですか。そのお金を地元の高齢者の足のために使ってほしいです。あのバスも窓を黒っぽくして中が見えないようになったとか。一事が万事、隠蔽市政でしょう。白井さんの質問にもお役所回答で、うんざりです。
Posted by まちなか at 2020年12月11日 00:13
コメントありがとうございました。
Posted by みちひろ
at 2020年12月11日 11:40

高速バスは毎年大赤字だそうですが、もう投げ売り状態ですわ。割引したところで乗客が増えるとも思いませんが(利便性の向上? はぁ?)、市長が大々的にPRした(無計画、無謀な)高速バスをやめたら市長のちっこいプライドwが傷つくから、小手先の対策でダラダラ続けているだけですね。みっともない。それも、ぜんぶ我々の税金ですよ?
https://www.tonichi.net/news/index.php?id=85274
来月4日から回数乗車券を発売
新城・名古屋藤が丘線高速乗合バス「山の湊号」
今年10月1日からの運行ダイヤ改正に合わせ、定期的な利用者への利便性の向上を目的とし、名古屋都市圏への通勤や通学、土休日の買い物、帰省など幅広い利用を促す。
大券片回数券の枚数は11枚綴りで、発売金額は大人8000円(1枚あたり727円)、子ども4000円(1枚あたり363円)となる。
https://www.tonichi.net/news/index.php?id=85274
来月4日から回数乗車券を発売
新城・名古屋藤が丘線高速乗合バス「山の湊号」
今年10月1日からの運行ダイヤ改正に合わせ、定期的な利用者への利便性の向上を目的とし、名古屋都市圏への通勤や通学、土休日の買い物、帰省など幅広い利用を促す。
大券片回数券の枚数は11枚綴りで、発売金額は大人8000円(1枚あたり727円)、子ども4000円(1枚あたり363円)となる。
Posted by 密密 at 2020年12月22日 01:20
このバス事業に判断を下せない新城市議会の存在価値の無さがあまりにも明らかになっているのですが、市民の怒りが出てこないことが新城市の危機ですね。
Posted by みちひろ
at 2020年12月22日 09:25

https://www.tonichi.net/news/index.php?id=85309
総合評価は「40~50点」
新城版・賢人会議創設など/穂積市長マニフェスト進捗状況公表
ずいぶん甘い自己採点ですねぇ。賢人会議は創設できたから40点とか、作っておしまいですか。そもそもそんな大それた名前の会議が要りますかね。高速バスは0点、稼ぐ新城wは1点くらい?人口減少問題はマイナス点?が妥当ではないかと。
総合評価は「40~50点」
新城版・賢人会議創設など/穂積市長マニフェスト進捗状況公表
ずいぶん甘い自己採点ですねぇ。賢人会議は創設できたから40点とか、作っておしまいですか。そもそもそんな大それた名前の会議が要りますかね。高速バスは0点、稼ぐ新城wは1点くらい?人口減少問題はマイナス点?が妥当ではないかと。
Posted by 密密 at 2020年12月24日 02:03
実績が伴わないマニフェスト選挙ばかりで、穂積さんは政治家でなく、単なる目立ちがり屋、新城再生という名目を使った偽善者だった様に思います。
Posted by みちひろ
at 2020年12月25日 12:13

>マニフェスト大賞に選ばれたとか、市長候補者による公開討論会条例を作ったとか、その条例の顛末をまとめた本を出版したとか
マニフェスト大賞なんか、馴れ合いですってば。
早稲田大学のマニフェスト研究所とやらがやってますが、穂積市長以外にも受賞者の顔ぶれを見て、その自治体をググれば、スカスカですよ。大学は受賞者を出して研究しているふりができる、自治体は賞をもらったと地方新聞に書かせてアピールできる。それだけのことです。(市長がマニフェスト大賞をもらって、新城が一ミリでもよくなりましたか??)
公開政策討論会条例ができるまでって本も、本を出すために条例を作ったのかと思う怪しいタイミングで出てきましたが、ググってみたら、自治体情報の専門誌で、これもお互いに利益がからんでます。
著者は相模女子大学の松下啓一元教授と田村組の社長だそうですが、松下って人は(元教授と言いつつ、単なる大卒で修士号もないそうですよ)なぜか新城市長をずーっとヨイショしてて、田村組はいまやってる駅前工事を受注した地元の土建屋。お金のニオイしかしません。
新城市長にはマニフェスト、地域自治、政策討論会、どれも自分をマスコミに売り込む道具でしかありません。つまり自分に酔ってるだけです。4期で市長が新城をどれだけダメにしたか、一目瞭然ですよ。
マニフェスト大賞なんか、馴れ合いですってば。
早稲田大学のマニフェスト研究所とやらがやってますが、穂積市長以外にも受賞者の顔ぶれを見て、その自治体をググれば、スカスカですよ。大学は受賞者を出して研究しているふりができる、自治体は賞をもらったと地方新聞に書かせてアピールできる。それだけのことです。(市長がマニフェスト大賞をもらって、新城が一ミリでもよくなりましたか??)
公開政策討論会条例ができるまでって本も、本を出すために条例を作ったのかと思う怪しいタイミングで出てきましたが、ググってみたら、自治体情報の専門誌で、これもお互いに利益がからんでます。
著者は相模女子大学の松下啓一元教授と田村組の社長だそうですが、松下って人は(元教授と言いつつ、単なる大卒で修士号もないそうですよ)なぜか新城市長をずーっとヨイショしてて、田村組はいまやってる駅前工事を受注した地元の土建屋。お金のニオイしかしません。
新城市長にはマニフェスト、地域自治、政策討論会、どれも自分をマスコミに売り込む道具でしかありません。つまり自分に酔ってるだけです。4期で市長が新城をどれだけダメにしたか、一目瞭然ですよ。
Posted by S at 2021年01月29日 09:13