2017年12月15日

新城市議会に危機感はない?

 今日(12月15日)で、一般質問が終わりました。

 市長選・市議選が終わった一般質問らしからぬ、
というのが率直の感想です。各議員の新城市の現
状の捉え方が甘いのではないかと思えます。

 代表質問という形で、各常任委員会の委員長が
質問を行いました。穂積市長4選を祝福し質問に入
りましたが、祝福できるような状況にあるのでしょうか?

 3期12年を終えた新城市政は、人口減少に歯止め
をかける糸口も見つけられないままの状況です。その
3期12年を担ったのが穂積市長なのですが。

 4期目マニフェストで、「賢人会議」「エネルギー公社」
「福祉円卓会議」「新城公共商社」の4つの機構を提案
していました。

 一般質問でも、この機構のあり方が質問されていまし
たが、その可能性は霧の中としか思えません。「もう一
期やらして欲しい」という声も聞こえていました。

 最後の1期になる市長が、選挙前にいきなり出した新
機構です。何を今さらという思いはぬぐえません。提案
した4つの機構の問題は、穂積市長の具体的な構想が
明らかにされていないのです。

 「提案は私」「やるのはみなさん」できてしまった3期12年
の問題点を再度繰り返して、結果「人口減少に歯止めを
かけることができませんでした。申し訳ありませんでした」と
なるのではと心配です。

 一般質問で、穂積市政問題の核心に迫るかと思えたのは、
浅尾議員の質問でした。「穂積市長の得票率は過半数を得
ていない。市民の不満・停滞感を作ったのは穂積市長自身と
言える。この現状をどの様に判断しているのか?」という質問
です。

 穂積市長は「私の得票率は、過去3回においても半数前後
であり、特に今回が特別ではない。市民の不満・停滞というが、
逆に半数程度は私を支持してくれている。これらの人へ失礼で
はないか」(正確な表現ではありませんが、内容の趣旨はこの
様です)と答弁しました。

 穂積市長に反省の思いは感じられませんでした。市民自治
を標榜する市長が、期数を重ねても市民の支持が広がらない
ことを客観的に評価できないところに穂積市長の問題があるの
ではないでしょうか?

 若者議会の世間評価と市民評価の落差が、穂積市長の自治
の問題だと考えています。今回の一般質問でも自治が議論され
ましたが、真摯に自治の到達を分析する穂積市長の姿はありま
せんでした。浅尾議員の指摘は当然でしたが、再質問に結びつ
かず、尻切れトンボの議論になってしまったことが残念でした。

 穂積市長は、4年で1000人の雇用の実現を公約に掲げました。
実現の可能性は見えていません。人口減少に歯止めをかけること
が、穂積市政の命題です。「新城市総合計画は平成30年の人口を
5万人をめざす」としていたと浅尾議員は指摘しました。

 指摘の様に市民との約束を果たせなかったのですが、これまで、
できなかった原因分析を示していません。この点をなぜ、議員が追
求しないのかが不思議です。この原因が明らかにできなければ、雇
用実現は不可能でしょう。新城市議会の奮起を願うばかりです。

同じカテゴリー(新城市議会)の記事画像
長田議長からの回答
佐宗議員の回答を公開します
同じカテゴリー(新城市議会)の記事
 3月議会終了。 (2022-03-22 16:55)
 長田議長からの回答 (2022-03-16 09:28)
 新城市議会に一般質問は必要か? (2022-03-08 12:00)
 仲良し小好しの本会議場 (2021-12-15 22:02)
 新城市議会の初定例会 (2021-12-10 07:54)
 新議会に再生宣言を求める (2021-11-26 07:30)
Posted by みちひろ at 21:40│Comments(0)新城市議会
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。